ダンスが身近な外国にも、下手くそな人はいるのか?
日本にいると、踊るということがそこまで身近でない気がする。もちろん最近ではダンスの授業があったりと変わってきているのだろうけど、それでも踊る機会はそう多くない。人前で踊るのが恥ずかしい、リズムがうまく取れないという人も多いのではないだろうか。
以前、友人がインドで盆踊りを日本のダンスとして紹介した際に、「そんなのダンスじゃない」と言われてしまったことがあった。盆踊りを踊る友人の隣で、「ダンスはこういうものだよ」とインドの人たちはノリノリでオリジナルダンスを踊っていたらしい。盆踊りをリズミカルに踊ることの可否は置いておいて、ダンスが生活の一部になっているのは少し羨ましいと思ってしまった。
私自身、フランスに留学していたことがあったのだが、ダンスは身近な存在だった。日本でディスコというと、ノリのいい人たち?のもののイメージが強い気もするが、フランスでは日本よりも一般的だったように思う。音楽に合わせて自然と体が動く彼ら。ロボットのようにぎこちない動きの私。お酒を飲んで体を動かすことは楽しかったけれど、酔いが回るまでなんと気まずかったことか。
やっぱり外国ではダンスが身近だからか、私のようなロボットはいないのか、そう諦めていたときディスコで下手くそな人を見つけた。知り合いのイタリア人男性だった。めちゃくちゃノリノリだったけれど、微妙にリズムが取れていないし、なんだかタコみたい。私と、どっこいどっこいじゃないか。きっと日本よりもダンスが身近であろうイタリアにも、ダンスが苦手なロボット君がいたことに、なんだか無性に安心してしまった。
大切なのは楽しむこと。下手くそでも、自分が楽しければ、それでいい。日本でも人目を気にせず、ロボットたちがノリノリでダンスを楽しめるようになってほしい。そう願わずにはいられない。。