食事を作るたびに、スーパーモデルはこんなものを食べているだろうか、と考えてみると?
以前、玄米婚、なんていう言葉があった。芸能人が結婚のきっかけを聞かれたときに、二人とも玄米を食べていたということから生まれた言葉だ。私たち夫婦も玄米婚かどうかはわからないけれど、二人とも玄米が大好きだ。
まだ付き合う前のこと、手作り弁当を食べていた私に「玄米ですか?」と話しかけてきた彼に驚いたことがある。男性で玄米に気付くなんて珍しいと思ったのだが、彼の手作り弁当も玄米だったので笑ってしまった。
このように夫とは基本的な食べ物の好みは似ているのだが、1つ大きな違いがある。それは、彼はあっさり、野菜たっぷり、ヘルシーなものが大好きで、私はこってり、肉、ジャンキーなものが大好きだということだ。肉において彼は赤身、私は脂身の方がお気に入り。モデルか、とツッコミをいれたくなるくらい野菜を食べるのは彼、ガッツリスタミナ飯を食べるのは私だ。
「今年こそ綺麗になる」宣言を毎年繰り返している私にとって、夫の食事は理想そのものだ。あのお美しい冨永愛の食事には絶対に及ばないのだろうけれど、それでも夫と同じ量の野菜を食べていれば、もう少し綺麗になれそうな気がする。
そう考えると美のプロフェッショナル、冨永愛の食事は想像を絶するストイックさに違いない。豆で作られたパスタ、脂肪の少ないイノシシの肉、ラーメンを食べる回数…考えただけで頭が下がる。
そんなこってり大好きな私の最近のブーム(?)、それは冨永愛なら食べるかどうか考えるというもの。チーズたっぷりの料理、激アマスイーツ、炭水化物…そんなものを食べるたびに、考えるまでもなく冨永愛なら食べないだろうなと思う。ガッツリではない普段の食事でも、彼女なら食べるかと考えると、やっぱり食べないだろうなと思ってしまう。きっと冨永愛なら、もっとヘルシーなものを食べているに違いないのだ。
毎日こんなことを考えていたら、あまりにも美しい人が食べていそうな食事のイメージと自分の食事がかけ離れていて、おかしくなってしまった。美しい人にはきちんとした理由があり、平凡な人(私のことだ)にもきちんとした理由があるのだ。
このブームは当分の間続きそうだ。果たしてこのブームが続く間、これなら冨永愛なら食べそうという料理を作る日がくるのだろうか?1つ確実に言えることは、どんなメニューにせよ、夫と二人で楽しく食事をしているということ、ただそれだけだ。