こだわりをなくすと、生きるのが楽になる
こうでなくてはだめ、というこだわりをなくすと生きるのが楽になる。例えば夕食を「さあ、食べよう」というときになって、ご飯を炊くのを忘れていたとき(私は非常に多い)。何が何でもご飯を食べようとすると、今からご飯を炊く、パックご飯にするなど選択肢は限られてしまう(考えればもっとあるのかもしれないけれど)。でも、もしご飯にこだわらなければ、もちを焼く、オートミールを食べる、麺にする、小麦を焼く(もしかしたら、この間にご飯が炊けるかもしれないけれど)、そもそも炭水化物を抜くという選択肢もある。
こんなふうに、こうでなければだめ、ということを止めれば、大抵のことはなんとかなるものだ。枕カバーが乾かなければ代わりにタオルをのせればいいし、行きたいところのチケットが取れなければ、別の場所に行けばいい。たまたま通りかかった場所でお祭りが見たくなり、レジャーシートを持っていなかったため、広げた傘の上に座り観覧したこともある(その後傘には不思議なカーブがついてしまったけれど)。
もちろん投げやりになって、なんでもいいと全てを受け身にするのはよくないと思うけれど、自分の軸をしっかりもったまま、なんとかなるさと、どーんと構えているのは案外悪くない。何より、なんとかならないかな、と試行錯誤するのはワクワクすることなのだ。
こんなことを続けていると、これでなければだめ、これがないとだめ、というのがどんどん減っていく。大抵のものは代用できるので、持ち物も減って身軽になっていく。心も軽く、身体も軽く、生きるのがすごく楽になるのだ。