いつでもスマイル シンプルライフ

モノを大切にするということ

 
この記事を書いている人 - WRITER -
のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

私はリサイクルショップが大好きだ。新品でないというだけでお得に買えるのは嬉しいし、何より捨てられてしまうものを有効活用できるのはありがたい。

そんなわけで先日もとあるリサイクルショップで服を見てきたのだけれど、ちょっとしたことに気付いた。置かれている洋服からエネルギーを感じないのだ。別に私には霊感や何かが見える能力があるわけでもないので、エネルギーという表現が適切なのかはわからない。けれど、なんというか洋服が息を潜めているというか眠っているというか、語りかけてこない感じがしたのだ。そういえば

人生がときめく片づけの魔法 改訂版 [ 近藤 麻理恵 ]

ても長い間収納されて動かされていないモノは寝ている状態、ぺちぺちして起こしてあげるとモノの意識が目覚めると書いていたことを思い出した。きっと、この店の洋服たちは買い取られてから(もしかしたら、その前から)ずっと眠り続けていたに違いない。

一方別のリサイクルショップでは、うまく言えないけれど、モノたちが「見て、見て」とアピールしているように感じられた。先程の本で、丁寧に扱われたモノはエネルギーに溢れ、輝きを増すとも書かれていたことに納得。もちろん展示が素敵だということもあるけれど、きっとオーナーが定期的にぺちぺちしているんだろうな、なんだかそんな気がした。

確かに毎日の生活でも扱い方一つでモノの表情は変わって見える気がする。

例えば服のたたみ方。自慢ではないが、私の服のたたみ方はかなりひどい。端と端がずれているし、ふわっとたたむので、なんだかやる気がなくて、だるそうに見える。一方夫がたたむとアパレルショップのように美しい。私がたたんだときは「うざ、たるっ」というセリフが聞こえてきそうだったのに、彼がたたみ直した途端「今から一生懸命やりますわ」とでも言いそうなくらい、しゃきっとしている。

私が適当に敷いたシーツからは「まだ寝なくていいよね。今から枕投げしようよ」という声が聞こえてきそうだけど、彼が敷いたホテルのようにシワのないシーツは「今日もお疲れさま。ゆっくり休んでね」と言っている気がする。

当たり前のことではあるけれど、毎日支えてくれるモノたちを長い間放置して眠らせないこと。そして愛情をもって大切に扱うことは、思っているよりも大切なはず。エネルギーに溢れたモノたちだけに囲まれて暮らすことができれば、きっと私達もそこからパワーをもらえるに違いない。そして何より、モノを丁寧に扱う生活というのは気持ちのいいものなのだ。彼がたたんでくれた洋服、彼が敷いてくれたシーツからは幸せの香りしかしないのだから。


この記事を書いている人 - WRITER -
のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 旅するのぶのぶ , 2023 All Rights Reserved.