天野純希の「桃山ビート・トライブ」を読んでみた
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安土桃山時代に四人の若者が一座を結成。型破りでエネルギッシュな芸で権力に立ち向かっていくというストーリー。もしも秀吉の時代にロックバンドがあったならというびっくりする展開なのに、豊臣秀吉、石田三成、出雲阿国など有名な歴史上の人物との絡み、主人公たちの魅力のおかげで、読んでいるうちに実際にあったかもしれないと思えるから不思議だ。
時代小説だけど、テンポがよくて読みやすい。権力にこびず、ダンスと音楽でエネルギーを放出する姿は清々しいし、気持ちがいい。読んでいるだけで、こっちまで明るく元気が出る。
もっと自由に生きたい、エネルギッシュに生きたい、表現したいと思わせてくれる力強さが残る作品だ。
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