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運動音痴の私、目で情報を処理できないときは言語化すると理解しやすかった!

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

私は昔から運動神経が悪かった。追試は常連だったし、いわゆる落ちこぼれよりもぶっちぎりで、どんくさかった。そんなわけで学生時代は体育の授業がある日には雨乞いし、さぼれる限りさぼってきた私だったが、大人になってから体を動かすのが楽しいと思えるようになってきた。全員が同じ決められたところまでできるようになるのではなく、自分自身が楽しんでやれるレベルでできるから。そして何故自分が周りの人についていけないのか、どうすればできないなりにできるようになるのかが、なんとなくわかったからだ。

社会人になってから思い切ってダンスを習いに行ってみた。まずステップが覚えられない。先生に教えてもらい、さあ次は一人でやってみましょうと言われると、もう初めに何をやったのか思い出せない。まるで記憶喪失だ。記憶をたどりながら呆然と立ち尽くしている私は、傍から見るとさぼっているように見える。けれど本当に覚えていないのだ。

先生の説明もよくわからない。簡単な足のステップをやった後、手もつけて、といきなり手と足を同時に動かし始めると、あんなに簡単なステップだったのに、いきなり動けなくなってしまう。人がやっているのを見ると簡単そうなのに、やろうとするとよくわからない。足を曲げたときに手を下げるのか、上げるのか、みんなの動きを見ていても早すぎてわからない。

おまけにダンスの先生はフィーリングで教えることがある。あるとき、シックス アンドのアンドのところで何をすればいいかわからないときがあった。先生は動いているけれど、特に振り付けの説明がなかったのだ。アンドはどうしたらいいのかと聞くと、先生はキョトンとして、それから踊って確認してくれた。そしてアンドのところでは「自然に」手足を動かしておいて、とのことだった。自然にって何だろう?体がロボットの私には難しかった。

そんな私を助けてくれたのが友人だった。何回やっても踊り終わると何故か私だけ違う方向を向いていることがあった。どこで躓いているのか悩んでいたときの友人の説明が本当にわかりやすかった。

最後のターンは●度回るよね。それで最終的に●時の方角を向かなくちゃいけないということは、ターンはこの角度で始めなくちゃいけない。でもその前のステップで足を違う向きに出してしまっているからターンの開始角度がずれるんだよ。

動きを言葉にし論理的に説明することで、目で見たときにはよくわからなかったステップが違和感なく頭の中に入って来たのだ。私は振り付けを見ても瞬時に情報を処理できない。足の動きを見ると手はわからないし、手を見るとそのとき足が何をしているのかわからない。足の動きと左右や回転などの移動は同時に処理できないのだ。その後も友人が、右足を前に出したら右膝を曲げる、右手を横、と言葉にしてくれたおかげで前よりもついて行けるようになった(と思う)。

この話を夫にしてから、夫は私にスポーツを教えるとき、できるだけ細かく教えてくれるようになった。ただ自分では無意識に体を動かしているため、改めて説明しようとするとよくわからない。何回も何回もスローモーションで実演して、それから言葉にして説明してくれるのでありがたいなあと思う。

先日も今更ながら反復横跳びのやり方を教えてくれた。子どもの頃は、なんとなく周りとずれているのはわかっていたけど、なぜずれているのか、なぜ遅いのかわからなかった。それが今、この年になってやっとわかった。もちろん今でも早くはないし、反復横跳びをする機会なんてないけれど、ちょっとしたことがとても嬉しい。

子どもの頃彼と出会っていたら、もしかしたら今頃アスリートだったかもしれないなぁ。

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世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

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