開脚したかったら、開脚以外のアプローチをしてみよう!
昔から運動音痴だった私。スポーツテストで全部平均以下は恥ずかしい、何か1つくらい平均を上回るものがほしいなと挑戦したのが柔軟だ。決して柔らかい方ではなかったけれど、これなら瞬発力も筋力も運動神経も必要ない。おまけに家の中で誰にも見られることなく練習できる。そんなわけで毎日コツコツやっていたらどうにか柔らかいとまではいかないにせよ、スポーツテストで唯一平均を超えることはできるようになった。
そんな私だが、大人になってからふと180度開脚できたらかっこいいなと思うようになった。毎日コツコツやれば180度は難しくても、誰かに「柔らかいですね」と褒めてもらえるくらいにはなれるかもしれない。そう思いせっせと開脚に励んだ。
しかしなかなか難しい。これで180度開脚ができるといわれるトレーニングをいろいろ試して100度?くらいは開くようになってきたが、やっぱり足の付け根がさびついている感じで非常に痛い。おまけに膝の裏もピンと張って真っ直ぐに足を伸ばそうとするのを邪魔している。骨盤も何だか後ろに傾いているし、やっぱりなんだかロボットみたいでしっくりこない。とは言っても、前よりは大分開くようにはなったし、夫にものすごく褒めてもらったのでひとまず満足して、しばらく開脚のことは忘れていた。
ところが最近になって久しぶりに開脚をやってみたところ、なんと前よりもすんなり開くではないか。180度まではいかないけれど、足の付け根のさびつきが一気に減って、なんだかとても柔らかい。骨盤もしっかり前に立つし、膝の裏も前より伸びる。一体どうして?
思い当たるのは、ただ1つ。年末からヨガにはまり、せっせと毎日続けていたことだ。今までは脚を開こう、開こうとばかり考えて足を開く動きしかやっていなかったが、一度開脚のことを忘れ、いろんな方向のストレッチをやったことで、結果的に足が楽に開くようになったのだ。
これは開脚以外にも当てはまることかもしれない。1つの目標を達成するために同じアプローチばかりを続けていると、壁に突き当たる。そんなときは遠回りと思えるかもしれないが、違うアプローチをすることで道が開けたりするものだ。
私の足はどこまで開くようになるのだろう。大人になってから進化し続けている自分の体が、とても愛おしい。