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高齢の父がグリルポテトを食べ続けた理由とは?

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

疲れた疲れたが口癖の夫の父。出かけるのは必要最低限の用事のみ。おまけに胃の手術をしてから一度の食事で食べられる量が減り、外で食事するのを嫌がるようになった。そこで、なんか楽しいことはないものかと考えたのがテイクアウト。父が普段食べないようなものをテイクアウトして食べたら楽しいのではないかと思ったのだ。

たこ焼き、ビビンバ、ピザ、ハワイアンレストランのプレート、ケーキ。父が普段食べないもので、食べられそうなものを選んだ。さて、父の反応は?

食べた!バクバク食べた!普段はお箸で食べ物をクルクル回しているような父が「おいしいのう」と言って食べている。珍しいのと、非日常感でワクワクしているのか普段よりも量が多い。特にビビンバが一番のお気に入りのようで、せっせと口に運んでいた。

意外に好評だったのが、ハワイアンレストランのプレートだ。ポテトやソーセージ、ガーリックシュリンプなど、少し脂っぽいかなと思っていたが大丈夫。ポテトにいたっては、延々と食べ続けていた。
「お父さん、お芋が好きなの?」と聞いたところ、その答えが素晴らしかった。

「芋には骨がないからのう」

確かに芋には骨がないね。家族全員が大爆笑だった。

その後もポテトを食べるたびに話題に上がるのは父の名言だ。
「芋には骨がない」
そして、あの日の楽しかった夕食のことを思い出すのだ。

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