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名もなき人々の壮大なドラマが詰まっている!クロアチアの失恋博物館!

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

クロアチアのザグレブで行ってみたかったのが失恋博物館。その名の通り、世界中の人の失恋エピソードとそれにまつわる思い出の品を展示している博物館だ。以前テレビで失恋博物館のミュージアムショップで扱っている消しゴムが紹介されていた。消しゴムの表面に書かれているのは「bad memories eraser(悪い思い出を消す消しゴム)」。この消しゴムを使い終わるころには辛い記憶も消えてなくなるんだろうか。

ハイヒール、レコーダー、本…展示されているものは一見するとくだらないガラクタにしか見えない。でも、そんなガラクタひとつひとつにまつわる思い出を紐解いていくと(なんと日本語の解説まであった)若いころの甘酸っぱくてユーモアのある失恋から戦争や死によって引き裂かれてしまった切ない別れまで、たくさんのドラマであふれていた。等身大のエピソードもあれば、映画のような驚くものまで、でもこれはすべて名もなき個人に起こった出来事。国は違っても、別れの痛みは同じだ。

人と別れた後、相手にまつわる思い出の品をきれいさっぱり処分派と、ずっと手元に置いておく派に分かれる気がする。失恋博物館に思い出を託した人たちは、きっと次のステップへと向かっているのだろう。

 その後私は失恋した。当時付き合っていた恋人と言い争いになり、お互い冷静になるため距離をあけていたのだが、なんとその間に彼と連絡が取れなくなってしまったのだ。しばらく連絡を取ろうと試みたけれど、数か月後に私の荷物が送り返されたことで、二人の関係は完全に終わった。

 連絡が取れないはじめのうちは辛かったけれど、数か月の間に私はだんだん冷めていった。仮に私と付き合い続ける意思がなかったとしても、無視し続けるなんてひどすぎる。せめて直接会って、さよならくらい言えないものだろうか。

 私は元カレにまつわるものを片付けた。最後に残ったのが、テレビの前に鎮座していた赤べこだ。旅行先で彼と一緒に絵付けした、可愛い牛の人形。そのとき私はクロアチアの失恋博物館のことを思い出した。そしてあそこに飾られた思い出の品の数々…。結局私たちの思い出の赤べこを失恋博物館に送ることはなかったけれど、彼と一緒に絵付けをして、二人の名前を書いた赤べこは、私の心の中の失恋博物館に展示されている。

おすすめの本です。是非よんでみてくださいね。
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世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

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