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女子会は必要なのか?

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

昔勤めていた会社では女性の割合が低かった。ある日仕事が終わった後、たまたま仲のいい女性数名で飲んでいたのだが、それが何故か職場に女子会を開いていたと伝わっていた。確かに女性だけで飲んでいたので女子会というのは間違いではないけれど、そんな大したものでは全くない。気の合う数人で飲んでいただけ、たまたまそこに女性しかいなかったというだけだ。

ところが何故か男性の上司がこの女子会に食い付いた。職場で割合の少ない女性が繋がりを作り、円滑に働けるようにしよう、そのためには女子会は必要なものだ、というのだ。こうして女子会は会社の公式の行事になった。

会社のイベントになったからには職場にいる全女性が参加しなければならない。いくら女性の割合が少ないとはいえ、そこそこの人数にはなる。そしてそれだけの人数がそろえば、当たり前だが嫌いな人、苦手な人も入ってくる。女子会は一気に苦痛のイベントになった。

何回か行えば上司の関心も薄れて女子会はそのうちなくなるだろう、と思っていたが甘かった。今度は男性役員が女子会のことを聞きつけ、参加したいと言ってきたのだ。そして女子会に参加することを正当化するためなのか、もはやよくわからないが奥様同伴で参加することになった。役員夫妻が一組参加することが決まると、他の役員も夫婦で参加したいと言い出して、女子会はどんどんわけがわからなくなっていった。

お店のランクが上がる(もちろん費用は参加者負担だ)。そして全く持って理解できないのだが、女性の先輩である役員の奥様達に花束を差し上げて敬意を表しましょう、ということにまでなった(もちろんこちらも参加者負担だ)。女子会当日は予想した通り。役員と奥様のおもてなしの会となり心底疲れた。いったいなんのための集まりなのだろう。

その後も役員が事あるごとに「実は女子会に参加したんですよ」と自慢しているのを聞いて本当に腹立たしかった。社員の声を聞くわけでもなく、ただハーレム気分を味わいたかっただけではないか。

その後私はその会社を去ったけれど、いまだに女子会は続いているのだろうか。女性の割合が増えて女子会など開く必要もなくなっていればいいが、きっとあの会社は何も変わらないままなのだろう。

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