いつでもスマイル シンプルライフ

夫はケチなのか、モノを大切にしているのか、それとも…?

 
この記事を書いている人 - WRITER -
のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

私の夫は同じものをずっと使いたがる。よく言えば物持ちがいい、悪く言えばケチだ。

親指に穴が開いた靴下を手放すのもごねる。「ちょっと親指が見えているだけ」「あとは全く問題ない」「誰も靴下なんて見ないから」

私も負けじと反論する。「それ、かなりみっともないよ。脱がないと思ったときに限って、お客さんの家に行ったりするんだから」そして最後は泣きの一手。「家に在庫はいっぱいあるんだから。破れたのをはいていたら、私が新しい靴下も履かせない意地悪な人に思われるでしょ」

しぶしぶ彼は靴下を脱ぐと、雑巾として使うことに同意する(ここでも決して捨てたがらないのだ)。

敷布団の交換も断固として拒否。買ったときには15センチはあったフカフカの敷布団も、今では笑ってしまうくらいのせんべい布団。背中の感触は固くて、もはや床しか感じない。

「背中痛くない?」と聞くと「少し痛いかなぁ?」と答える。それでも「新しいの買おうか?」と言うと「いらない、必要ない、これがいい」ときっぱり断る。

きっと薄いから寝心地はあまりよくない。でも寝られないわけではない。新しい布団を買うにはお金がかかるし、古い布団の処分代もかかる。それくらいなら、今の布団でいいじゃないか。きっとそんなことを考えているのだろう。

そんなケチな彼だが私には優しい。腰が痛くてうまく眠れないと言えば、お高いマットレスをプレゼントしてくれる。私が「マットレスで寝てみて。どう、気持ちいいでしょ?」と聞くと「気持ちいいね」とまんざらでもない感じ。すかさず「敷布団替える?」と聞くと、はっと我に返り「いらない、今のがいい」と答える。その表情がアニメのようにコミカルで笑ってしまう。

彼は単なるケチなのか、モノを大切にしたいのか、それとも私がおねだりをするから節約をしているのか、本当のところはわからない。それでも今日も彼は毛玉たっぷりの10年以上愛用しているシャツを手放さない。

「ちょっと肩に穴があいただけだから」

Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービス
この記事を書いている人 - WRITER -
のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 旅するのぶのぶ , 2022 All Rights Reserved.