コアを鍛え、自分自身と向き合い、自然と調和する!SUPヨガをやってみた!
最近マリンアクティビティとして大人気のSUP(スタンドアップパドルボート)。サーフボードよりも大きいボードの上に立ち、パドルを使ってクルージングをしたり、波に乗ったりと楽しみ方はたくさん。そんなSUPを使った新たなアクティビティがSUPヨガ。水に浮かんだSUPの上で行うヨガなのだが、不安定なSUPの上でヨガをすることで地上よりも体幹を鍛えることができるのだ。
私がSUPヨガを知ったのはハワイ。美しい海、弾ける笑顔のSUPヨガのポスターに一目ぼれ。やってみたいと思ったものの、その時は叶わず帰国した。その後調べたところ、愛媛でもSUPヨガができることがわかり、参加してみることにした。
久しぶりの海、久しぶりのSUP、というわけで最初はボードの上でおっかなびっくり。波が高めの日だったこともあって、すぐに落ちてしまうかもしれないと不安になった。
最初に普段のヨガと違うと感じたのが、目を閉じてボードの上で座り、ゆっくりと呼吸をしていたときのこと。地上では、当たり前だが地面は動かない。目を閉じて呼吸していると、自然と意識は自分の内側へと向かっていく。
しかしゆらゆらと揺れる水の上で目を閉じていると、自分が何だか小さなものになったような気がしてくる。不安定な水上で、自分はちゃんと真っ直ぐに座れているのだろうか、SUPが勝手に流されて、目をあけたら一人離れたところにいるのではないか。波の音も大きく、なんだか心の中までざわざわする。まるで小さな子どもが、一人で投げ出されたかのように少し心細い。
しかし不安だったのは、最初のうちだけだった。呼吸を続けていくうちに、別に地面が揺れていてもいいじゃないか、波に合わせて自分も一緒に揺れていてもいいじゃないか、流されていても問題ない、とドーンと構えることができるようになっていた。そうすると大きすぎると思った波の音も、心地よく感じられるようになってきた。
そして、いよいよヨガのポーズ。ボードの上に立つだけで全身がプルプル。いつもなら簡単にとれるポーズも笑ってしまうくらいハードに感じる。これ以上ないというくらい、自分の中心を探りながらポーズを深め、自分自身と向かい合っていく。ダウンドッグで足の間から白いビーチを眺めながら感じる開放感、そして屍のポーズでは迫ってくる大きな青い空。手と足を水に入れながら、全身をSUPにゆだねていると、空と海に溶け込んでいるようだ。
SUPヨガが終わった後は、自然と調和したゆったりした気持ちでいっぱい。そしてコアの軽いピリピリ感が心地よかった。もしまたSUPヨガをやりたいかと聞かれたら、迷わずイエス!と答えるだろう。それくらい開放感とリラックスが味わえる素晴らしい体験だったのだ。