中毒に要注意?!くだらなすぎるのにやめられない!七尾与史の「全裸刑事チャーリー」を読んでみた!
ん、全裸?タイトルに惹かれて思わず手に取ったのが全裸刑事チャーリー [ 七尾 与史 ]。全裸刑事、なんだそりゃ?表紙を見ると整った裸像の写真。そうか、全裸刑事はきっと彫刻など芸術に詳しい刑事に違いない。そう思い、本を読み始めた瞬間、何か違うと思わずにはいられなかった。
よくよく帯を見て見ると、読者のコメントが何かおかしい。まともな大人はぜったい書かない物語?前代未聞の「がチンコ」ミステリー?なんだこりゃ?
本の舞台は、ヌーディスト法が施行されて一年がたつ日本。全裸生活が認められ、それは警視庁も例外ではなかった。そしてついに全国初の全裸刑事が登場した。警部・茶理太郎、通称チャーリー。捜査一課強行犯第5係に属する全裸刑事が、全裸がらみの事件を鮮やかに解決していく!そう、全裸刑事とはアートに造詣が深い刑事でも何でもなく、全裸で全裸がらみの事件を解決する刑事のことだったのだ。
亀頭教授にチン急事態宣言、指紋ならぬチン紋…。登場人物の名前、用語からすべて股間がらみだ。よくここまで下ネタを詰め込んだなと感心してしまうくらい徹底している。電車の中で読んでしまったのだが、失笑をこらえるのが大変だった。くだらない、それでも大人が全力でバカを貫くと清々しい。ヌーディスト法が施行された日本ならではの事件から目が離せない!読み終わったときに「くだらない!」と叫ぶことを覚悟して、是非この徹底したチャーリーワールドに飛び込んでみては?