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始めるのに遅すぎることはない!究極の運動音痴がトライアスロンに挑戦!

2019/07/09
 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

トライアスロンに挑戦!

運動音痴のトライアスロンチャレンジ!

子どもの頃から体を動かすのが大の苦手。体育の授業は必ず追試、補習。そんな私が何を血迷ったか、トライアスロンにチャレンジしました。ゼロというかマイナスからのスタートでしたが、練習をすることで大人になってからでも今までできなかったことが少しずつできるようになったこと、自分の限界に挑戦することができたことは大きかったと思います。残念ながら時間内に完走することはできなかったけれど、感動。努力してきた自分をほめてあげたいです。

何か始めるのに遅いことはない!超運動音痴がトライアスロンのためにやってみたトレーニング法とは?

そもそもトライアスロンってどんなもの?

水泳(スイム)、自転車(バイク)、長距離走(ラン)の3種目をこの順番で行う競技のこと。競技距離はレースによって異なりますが私が参加した大会はの場合、スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロを4時間以内で完走する必要があります。一種目だけでも(私にとっては)クタクタ、そんなクタクタを一度に行う鬼のようなレースにまさか自分が参加するとは思ってもいませんでした。

トライアスロン参加のきっかけとは?

運動が大嫌いな私にとって「トライアスロン?なにそれ?」というくらい全く興味のないものでした。自分とは住む世界の違うムキムキマッチョがやるものだと思っていたくらい。

ところがパートナーがトライアスロンをやっていて(彼もムキムキマッチョではない)、応援しに行った大会で出会った選手にびっくり。もちろん私がイメージしていたような「ザ・アスリート」といった人も多い中、意外にも小柄でかわいらしい女性選手もいたのです。

あんな普通の人も参加しているのだから私もできるかもしれない。なんだかみんなとっても楽しそう。応援しているだけでは面白くないから、私もやってみたい!そんな軽いノリで始めたトライアスロンがあんなに大変なものとは、そのときはまだわかっていませんでした。

思ったより鈍かった私…

「私もトライアスロンやりたい!」この発言を聞いて、普段のどんくさい私を知っている彼は絶句。この時点で泳げず、ママチャリも怪しく、走った経験なんてありません。

水が怖かったのでかろうじて背泳ぎ(?)ができるレベル。もちろんクロールなんて全く泳げません。ママチャリも怖くてハンドルから手を離すことなんて、とんでもない。うまく曲がれないので、Uターンは降りて手で押して曲がっていました。おまけに走るのは遅刻しそうなときのみ。一度ランニングしてみようと思ったものの、わずか3分で息切れしてしまう有様です。

今考えると、よくこの状態でやってみたい!と思えたなぁと逆に感心してしまうくらい。頑張った自分もほめてあげたいけれど、嫌な顔せず練習に付き合ってくれた彼にも感謝です。

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トライアスロン本番:スイム

レース前にパニック

そんなこんなで迎えたトライアスロン本番。前夜祭から緊張している有様です。一番苦手なスイムは海を3周して1.5キロ。実は去年スイムで恐怖のあまりパニックになってしまい、1周でタイムオーバーになってしまったのです。

今年は何が何でもバイクに進みたい、というわけでスイムに力を入れて練習したおかげで恐怖心を克服。これで今年こそはスイムクリアと思っていたのに、レース前の試し泳ぎで衝撃の事実発覚。プールで練習していたときから周りの人と比べて相当遅いな、とは思っていたものの遅いなんていうレベルではない!後ろから来た選手に抜かされまくり。

そしてなんといっても驚いたのが、まっすぐ泳げないということ。前に海で練習したときは「流されてしまったのかな?」としか思っていなかったけれど、致命的に変な方向に泳いでいる…。ライフセーバーに何回も「前見て泳いで!」と怒られてしまうレベルだったのです。プールで泳いでいたときは下の線を見ながら無意識に微調整していたようだけど、海ではそんなことは不可能。息継ぎしながら方向を確認しているつもりなのに全くまっすぐに進めません。

そんなわけで開会式の間はパニック。せっかく泳げるようになったのに(ほかの人からすれば泳げるといえないかもしれないけれど)、今年もバイクに進めないかもしれない…。もう泣きそうです。

ついにレーススタート!

まっすぐ泳げないなら、海に浮かべられたポールを目印にして泳げばいいかもしれないと思ったものの、4かきくらいして頭を上げてみると既に変な方向に。海にロープが張られていないので、どんどん変なところに行ってしまいます。

息継ぎをしながらうまく方向確認ができないので、仕方なく4かき進んで頭を上げて前を見る。方向修正して4かき、というのを続けることにしました。普通に泳ぐのと比べてものすごい時間のロスですが、去年と違いパニックになっておらず、ゆっくり進んだことで苦しくないのは幸いでした。

制限時間の1時間で3周(1.5キロ)、つまり1周をどんなに遅くても20分以内で泳がないと強制終了になってしまいます。普段プールで練習したときは1時間で1.5キロ。海でも普段と同じスピードで泳ぐことができれば、ぎりぎりスイムはクリアできるはずです。腕時計とにらめっこしながら、なんとか2周目までクリア成功!

VIPすぎる?3周目!

3周目に入ろうというところで「のぶのぶ」と私の名前を呼ぶ声が。周りを見渡すと、ちょうど彼が3周目を終えてバイク置き場に向かって走っていくところでした。彼の応援で元気になって3周目に突入。そこでまた衝撃の事実です。

なんと3周目を泳いでいる選手が2人しかいない!

なんとなく、たくさんの人に追い抜かされているなということは感じていたものの、まさかここまで抜かされていたとは。でも人は人、自分は自分です。制限時間内に泳ぎ切るのみ!

選手がほとんどいないため、海はほぼ貸し切り。他の選手に蹴られたりする心配もありません。おまけにライフセーバーも数人ついてくれるというVIP待遇。「頑張って!」「まだ間に合うから大丈夫だよ」と隣で応援までしてくれるだけでなく、最終的にはあさっての方向へ進んでしまう私の誘導までしてくれました。そんなみなさんのおかげでビリながらも、なんとか時間内にスイムクリアすることができました。

念願のバイクに向かってGO!

時間内に泳ぎ切ったという達成感と共に海から上がった私。泳いでいるときには疲れていないと思っていましたが、水から出た途端「重力って、こんな感じだったかな?」とびっくり。足がもつれてうまく動きません。おまけになんだか少し息苦しいかも。ウェットスーツを脱ぎたいのに手足に力が入りません。自分の体ではないみたい。

早く脱がないと時間オーバーになってしまう。焦れば焦るほど力が入りません。そんな私を待ち構えていたのがテレビカメラ。ビリの選手ということでインタビュー攻めです。「今のお気持ちは?」「みんなの応援は聞こえましたか?」いやいやいやいや、答える余裕ないです。疲れて苦しいです。ウェットスーツ脱ぐ力ないです。つらい。。

そんな私に審判から喝が入ります。「あきらめるな~!」「まだ間に合う!」「ウェットスーツ、足で引っ張れ!」力を振り絞って、なんとかウェットスーツを脱ぐとバイク置き場まで走ります。いや、走る予定でしたが、息が苦しくて、足がガクガクして、なんと走ることができません。歩いては少し走るペースでようやくバイク置き場に到着!

トライアスロン本番:バイク

悪戦苦闘のロードバイク

羊の角のような不思議な形をしたハンドルのロードバイク。なかなか慣れず、畑に落ちたこともあるくらい(!)苦手意識のある種目です(ケガしなかったのがびっくり)。

スイムを制限時間ぎりぎりで通過したので、バイクは40キロを2時間以内で走る必要があります。2時間で6周なので、遅くても1周当たり20分で走らないとタイムアウト。本番のコースで練習したときにはいけると思ったのですが、ここで想定外の出来事が発生。

スイムで思ったより体力を消耗していたのです。心臓のバクバクがすごくて、うまく漕ぐことができません。おまけにバイクのコースは、行きが上りで帰りが下り。胸が苦しい状況で坂を上らなくてはいけません。このままでは間に合わない、どうしようとパニック。そこで1周目の上りは焦らずのんびり走ることで呼吸を整え、下りで遅れた分を取り戻す作戦に切り替えました。そのおかげで2周目からは復活して、元気に走ることができました。

応援に救われたバイク

運動音痴の私にとって、バイクで避けて通れないポイントがいくつかありました。そのうちの1つが、走りながら水分補給できないというもの。水分命というくらい水を飲む私。上りと下りで水分補給をしなければばててしまいます。ところが片手で自転車に乗れない私は、どうしても走りながらボトルを取り出して飲むことができません。

仕方ないので、上りは人が少ないところで止まって水分補給、頂上付近の給水所で止まって水分補給をすることにしました。そんな私を力づけてくれたのが、たくさんの応援。給水所はもちろん、立ち止まって水を飲んでいると他の選手が追い越しがてら「姉ちゃん、がんばりや!」と声をかけてくれたのです。

そしてバイクで最も苦労したのが折り返し。Uターンの練習中に激しく「すってんころり」してしまってから、トラウマになっていたのです。結局練習ではUターンはできないまま本番を迎えることになりました。

そんな私を助けてくれたのがボランティアの方の応援です。「お姉さん、大きく回ってごらん!」そのアドバイスに従って思い切って大きく回ってみたら…あんなにできなかったUターンができたのです!「お姉さん、できたできた!」応援の方も大喜び。もう泣きそうです。

念願のバイククリア!

バイクも後半になってくると選手も激減。ほぼ貸し切りになってきます。審判の方が「あと1周だ、頑張れ!」と教えてくれたり、盛大な応援があったりと、スイムに続きVIP待遇です。そんなこんなで制限時間の2時間ギリギリですがバイクをクリアすることができました。やった~!

トライアスロン本番:ラン

一番自信のあったランでまさかの苦戦

スイム、バイクを制限時間ぎりぎりで終え、残り時間あと1時間で10キロを走らなければいけません。今まで何回か10キロマラソンに参加した際は、10キロを1時間ちょいで完走。いつもより気合を入れて走れば時間内に完走できるはずです。スイムとバイクがクリアできたなら、トライアスロンを完走できるはず!と期待に胸が高まります。

ところが想定外の出来事が起こります。胸が苦しい。バイクに乗っている間は元気だと思ったのですが、バイクから降りた途端、胸がバクバク、足がガクガク。自分の体ではないくらいよぼよぼです。バイクの後は生まれたばかりの子羊のようにふらふらすると聞いていたので、バイクからランの練習をしていましたが、まさか胸がこんなに苦しくなるなんて。練習のときにはなかったことです。

走らなきゃ時間内に完走できない、走らなきゃ走らなきゃ、頭ではわかっているものの胸が苦しくて歩くのがやっとです。苦しくて苦しくて涙が出てきました。沿道で応援してくれていたおじいちゃんに「泣かれんよ(泣いたらだめだよ)」と励まされながらも苦しくて、走っては歩くを繰り返していました。

無念の制限時間オーバー

審判に「まだ走ります!」と宣言して制限時間最後まで粘ったものの、制限時間オーバーでリタイア。悔しくて悔しくて審判の前で思わず泣いてしまいました。先にゴールで待ってくれている彼と一緒に手をつないでゴールしたかった。時間内にちゃんと完走したかった。本当に悔しかったです。

でも去年はスイム1周でアウトだった私。ビリとはいえ今年は泳ぎ切ることができました。バイクもクリアし、ランまでたどり着くことができたのは、自分の中では大きな進歩だったと思います。はじめは悔しい思いでいっぱいだったけれど、後からここまでよく頑張ったという達成感でいっぱいに。

挑戦してよかったトライアスロン!

こんなひどいレベルでトライアスロンに参加するなんて、と思う人もいるかもしれません。でも運動音痴が挑戦しようと決意し、実際に参加することができたのは、大きな進歩だと思うのです。

全く泳げないところから、人よりはかなり下手くそだとしても泳げるようになった。自転車でUターンできなかったのが、できるようになった。ゴールはできなかったけれど諦めずに最後まで進むことができた。大人になってもできることが少しずつ増えたということは、自分にとって大きな収穫だったと思います。

来年こそは時間内に完走して、彼と一緒に手をつないでゴールしたい!かめさんペースだけど、来年こそは笑ってゴールできるように、一歩一歩、ゆっくりと積み重ねていきたいです。

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