デパートでお馴染みの超高級化粧品を買ってみたら包装が過剰で驚いた
超高級化粧品を買ってみよう!
最近肌の調子が悪い。なんだかいつも使っている化粧品では太刀打ちできない何かが私の顔にいろんな皺を刻んでいく。ああ、これが老化ってやつか。悔しいけれど、これは早めに手を打たねばとデパートでお馴染みの超高級化粧品に切り替えてみることにした。1つで今使っているものが何個も買える、そんなすごいやつだ。過去にサンプルを試したことはあるので効果は実証済み(ただ、清水の舞台から飛び降りるような値段に躊躇して買えなかった)。
さて、どこで買おうと考えてブランドの公式ネット通販で買うことにした。販売しているデパートまでは少し遠い。おまけに私は昔から化粧品のカウンターが苦手だ。自分では気合を入れてメイクしたつもりにもかかわらず、100メートル先からでもまつ毛の本数が数えられそうなメイクばっちりお姉さまに「メイクとかあまり興味はないですか?」と言われると凹んでしまう。これしか買わないと決めて行っても、お姉さまのごり押しにひるんでしまうし、説明を聞きたいと思ってもいろいろ買わされそうと恐れて、ほとんど逃げるように店を出てしまうのだ。やはりこれはネット通販で頼むのがよさそうだ。
注文して数日後、待ちに待った私の救世主が到着した。きれいに包装され、おまけのサンプル(これだけでもかなりの金額だ)がたくさん詰められた箱に私のテンションは上がった。さすが超高級コスメ。すごすぎる!
しかししばらく眺めた後、あることに気付いて何ともいえない悲しい気持ちになった。届いたほとんどがごみだったのだ。
超高級コスメの箱に入っていたものとは?
乳液のボトル
まずは乳液のボトル。ボトルはかなり上等な分厚い紙の箱に入れられていた。箱を開けるとボトルの蓋が開かないようにボトル全体がビニールで覆われていた。包装は箱のみ、もしくは包装はなしというものを目にする機会が多かったので少し驚いた。
ミニサイズのお試しキット数点
次にミニサイズのお試しキット数点が入ったセット。こちらも上等な厚い、化粧品の何倍もある大きな紙の箱に入っていた。この箱を開けると、さらに立体的に折られた厚紙が入っており、そこに小さな化粧品が固定されていた。
皺対策セット
そして皺対策のクリーム、フェイスマスク、ミニサイズのボトルのセット。こちらはかなりしっかりした作りの紙の箱に入っていた。フェイスマスクは厚紙の袋に入れられた上で箱に入っていた。箱の中にはプラスチックでできた上げ底があり、残りの化粧品はそこにのせられていた。
おまけのサンプル
おまけでついていた1回使用分ごとに小分けにされたサンプルが3種類、それぞれ紙の台紙に挟まれていた。
キャンペーン特典のミニ化粧品
今回たくさん購入したため3つのキャンペーンの対象になっており、さらにたくさんのミニボトル、ミニチューブが入っていた。
1つ目のキャンペーンのおまけ。人差し指くらいの大きさのチューブが2種類(そのうちの1つはご丁寧に紙の箱に入っていた)ビニール袋に入っていた。
2つ目のキャンペーンのおまけ。紙の箱に入った人差し指くらいの大きさのチューブがビニール袋に入っていた。
3つ目のキャンペーンのおまけ。人差し指くらいの大きさのチューブがビニール袋に入っていた。
チラシ
そして最後は、次回購入時のキャンペーンの紹介チラシと化粧品の使い方のQRコードを書いた紙がビニールに入れられていた。
過剰包装はなくせるのでは?
確かに高級なパッケージは美しい。かなり高級な化粧品なのだから自分へのご褒美、特別な空間の演出はうれしい。その一方でこんなに過剰に包装する必要はあるのかと思わずにはいられない。
緩衝材はまだわかる。通販で買うことを選択したのだから段ボールも新たにごみになってしまうのも理解できる。でも片付けた後に残ったすごい量の不要なものたちにショックを受けた。
まずは乳液のボトル。箱とビニールのカバーがかかっていたが、二重の封は必要なのだろうか?箱の蓋を糊付けして開封したら一目でわかるようにするのはどうだろう?もしくはビニールのカバーはボトル全体にするのではなく、せめて蓋周辺にするのではだめなのだろうか?
高級感をもたらすキットの箱も、高級感をキープしつつもう少し小さくできるのではないか。箱の厚さを調整すればプラスチックの上げ底は必要ないはずだ。
そしてキャンペーンのミニチューブだが、指ほどの大きさの小さなチューブに箱はいるのだろうか?もしかしたら倉庫で保管するときに箱があった方がスペースを効率的に使えるのかもしれない。しかし他の同じような大きさのチューブが箱に入っていないのだから箱がなくても保管はできそうな気もする。
それからこれらのミニチューブをキャンペーンごとにビニールにいれる必要はあるのだろうか?もちろんそれぞれのビニール袋にはバーコードがついていたので、キャンペーンごとにあらかじめセットを用意しておくことで、倉庫で働く人の負担を軽減していると思われる。それでも他に方法はないのかと思わずにはいられない。
そしてチラシをいれているビニール袋も不要だ。もしかしたら梱包の際に複数のチラシの入れ間違いを防ぐためにあらかじめセットしてあるのかもしれないが。そして化粧品の使い方を説明するQRコードをのせた紙が入っていたが、化粧品本体の箱にQRコードが記載されていたので、そもそもこの説明のチラシもいらない気がする。
念のため企業のウェブサイトでビジョンを確認すると、サステナブルな環境への貢献についてやSDGなどの記載があった。もしこの企業が本当にビジョンに掲げているなら、一度立ち止まって見直しをしてほしい。きっとこんな素晴らしい製品を作っている企業ならできるはずだ。