いつでもスマイル シンプルライフ

お子さま舌の私が、性懲りもなく辛い料理を食べてしまうのは?

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

私は辛いものが苦手だ。ちょっと辛いだけでヒーヒー。辛いものが得意な夫の何倍もの時間をかけて食べている。汗をかきながら、鼻水を垂らしながら、毛穴を全開にしながら。

こんなに苦労しているのに、それでも時々辛いものは食べたくなる。夫が食べているくらい辛くなくてもいい。ちょっと元気が欲しいとき、テンションをあげたいとき、ちょっと辛いものが食べたくなるのだ。

そんな私がよく気になるのが、スーパーで見かける韓国料理のインスタント。スープが真っ赤な写真のパッケージはインパクト大で、なんだか買わずにはいられない。絶対辛くて食べるのに苦労するとわかっているのに、気になって毎回買ってしまうのだ。

ワクワクしながら早速戦利品を料理する。学習能力ゼロの私は、真っ赤なスープのもとを迷わず全部投入してしまう。料理しているときはこの元気の出る香りがたまらない。これくらいなら楽勝で食べられる気がするのだ。

だが元気なのはここまで。最初の一口から撃沈する。辛くて辛くて火を吹きそう。全身の血が逆流して、舌のピリピリが止まらない。なぜこんな辛いものを食べようと思ったんだろう。どうしてスープのもとを全部入れてしまったのだろう。

チーズをのせて、生卵をかけてなんとか辛さを和らげてみる。それでも辛い、辛い。おいしいけれどツラい。舌が痛くて、汗でびっしょり。一食食べるだけで、一大イベントだ。今度作るときにはスープのもとを半分にしよう。というか、もうこんな辛いものを買うのはやめよう。食後は毎回同じことを考えている。

でも私は学習しない。性懲りもなくスーパーで韓国料理のインスタントを見つけては心躍らせ買ってしまう。スープのもとを全部迷わず投入して、最初の一口で撃沈するのだ。あとは毎回相棒のチーズと生卵頼みで、ヒーヒー言いながら食べる。そんなことの繰り返しだ。

きっと辛いものには人を惹き付ける魔力がある。征服したいと思わせてしまう何かがあるのだ。

そんな、私が苦しみながら食べきった韓国料理だが、夫は涼しい顔で食べている。もちろんチーズも生卵も登場しない。それがなんだか負けたようで、ちょっと悔しい。

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