家庭菜園をしている私が、バッタに一番殺意を覚えた瞬間とは?
ベランダで家庭菜園をしていると驚くほど虫がやって来る。季節によって来る虫が少しずつ変化していくのだが、最近の一番の来客はバッタだ。黄緑色のバッタがこれでもかというくらいやって来る。
地面にバッタ、葉っぱが落ちているかと思ったらバッタ、葉っぱにしがみついたバッタ、壁にバッタ、バッタ、バッタ、バッタ、バッタ、バッタだらけだ。そして私は虫が大の苦手。毎日見つけるたびに悲鳴を上げながら、箒とちりとりで捕獲している。大抵はそのままどこかへ飛び去ってくれるのだけど、中には飛んで戻ってくる奴がいる。お前はブーメランかとツッコミをいれながら、また捕獲。こんなことの繰り返しだ。
そんな虫が嫌いな私は毎日バッタを見かけるたびにストレスを感じているのだけれど、バッタそのもの以外にうんざりするのが、育てた野菜を食べられること。例えばバジルの葉の真ん中にあいた大きな穴。どうせ食べるならバレないよう1枚丸ごときれいに食べてくれればいいのに、真ん中だけ食べた葉っぱが何枚も出てくる。どうせ食べるなら収穫に影響がない野菜の葉っぱを食べてくれればいいのにと思ってしまう。穴があいていようが料理には全く問題はないけれど、それでも先に食べられたというのは腹立たしい。
一番の悲劇はパプリカだ。実がなってから色が付くまで時間をかけ、ようやく収穫にこぎつけたと思ったら、何かがおかしい。収穫したパプリカ5つすべてに大きな穴があいていた。ベランダからは見えない場所だったので気が付かなかったのだ。鳥にでも食べられたかと思って中を見ると、なにやらモゾモゾ動くものを発見。バッタがパプリカの中にいたのだ。ぎゃあ。夫につまみ出してもらったけれど、今年のバッタ史上一番の殺意を覚えた瞬間だった。
このバッタ地獄は当分続くのだろう。招かれざる客よ、早く出ていけ!でもバッタを見かけなくなる頃には、バジルもパプリカも引退を迎えるころなのかもしれない。ベランダの野菜たち、バッタなんかに負けずにもっともっと大きくなれよ。
バッタとの戦いはまだまだ続きそうだ。