いつでもスマイル シンプルライフ

おしゃれに興味がない夫が私の服を選び、私は夫を自分好みにする

 
この記事を書いている人 - WRITER -
のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

夫はおしゃれに興味がない。見た目よりも値段重視。結婚したばかりの頃、なぜぶかぶかで不思議な色の服ばかり持っているのか謎だった。ゆったりしたものが好きなのかな、あんな色が好きなのかなと思っていたら違った。セールで売れ残っていたものばかり買っていたので、大きなサイズ、人気のない色になっていただけだったのだ。

そんな夫だが私の買い物には嫌な顔一つせず付き合ってくれる。おまけに試着室でのアドバイスが素晴らしいのだ。流行りに関しては全くわかっていないものの、似合っているかどうか、服の感想、他の服との比較など正直に伝えてくれるので、全部「お似合いです」としか言わない店員さんよりもよっぽど参考になる。

先日デニムのパンツを買いに出かけたときのこと。色、シルエット、デザインがあまりにも多すぎて、試着しているうちにどれが似合っているのか、わけがわからなくなってしまった。そんなときも彼は冷静だった。1つ目と2つ目では2つ目の方が細く見えた。これはお尻にポケットがあるからお尻が小さく見えた。これはいつもの雰囲気と違う感じだった。これは色が濃いから細く見えた。これは脚が太く見えたよ。というふうに。

ウェディングドレスの試着のときも大活躍だった。このドレスは他のドレスよりも背が高く見えた。これは腰のところにぴらぴらがいっぱい付いているから、他よりふわっと見えた。試着するたびにいろいろ言ってくれるので、ドレスショップの人が驚いていたくらいだ。しかしおしゃれに興味がない夫、ドレスの備忘録として写真を撮ってくれたが、ことごとくドレスの裾が切れていた。裾のシルエットが大切なのに、残念。

おしゃれに興味がない夫だが、そんな彼でも意識するときがある。おしゃれした私と出かけるときだ。普段のお出かけでは、彼は大感謝セールの戦利品を愛用している。日によってはマラソン大会の参加Tシャツを着ていることすらある。正直うーんと思うときもあるけれど、彼のお気に入りなので特に私は何も言わない。

準備ができて、さあ出かけようとなったときに、私がいつもより少しおしゃれをしているのに気付くと彼はうろたえる。あれ、近所までなのにワンピースを着ている、自分は何を着てたっけ、あーこれで一緒にいて大丈夫かな。心の声が聞こえるようなわかりやすさだ。これがまた可愛らしい。

記念日に外で食事をするときも、きれいな恰好をしなければと思うらしい。私が恥ずかしい思いをすると悪いからだそうだ。ただ、何を着ればいいのか全くわからないという彼のために、我が家ではお出かけセットを準備してある。上から下までこれを着ればコーディネートは大丈夫というものだ。おしゃれした彼は普段の何倍も素敵に見える。褒めて褒めて普段から着たくなるように仕向けるものの、次の日からはいつもの残念な服に逆戻り。見慣れないので似合っているのか不安らしいが、見慣れた服の方が似合っていないのがおもしろい。

そんな彼をその気にさせて試着室へ連れて行き、少しずつお出かけセットを増やしていく。かっこよくなれ、かっこよくなれ、とおまじないをかけながら。少しずつ、少しずつ、私好みになるように。

この記事を書いている人 - WRITER -
のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 旅するのぶのぶ , 2021 All Rights Reserved.