生きづらさを感じているなら是非読んでほしい!ヨシダナギの「しれっと逃げ出すための本。」
![](https://nobu-nobu-voyage.com/wp-content/uploads/2021/09/ellycollection097_TP_V.jpg)
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1a05555d.8b09e54d.1a05555e.03bc9a50/?me_id=1213310&item_id=20408701&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F0167%2F9784569880167_1_2.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=pict)
印象的な表紙に惹かれて思わず手に取ったのがしれっと逃げ出すための本。 (YA 心の友だち) [ ヨシダナギ ]。ヨシダナギはアフリカの部族の写真を撮り続けているフォトグラファー。アフリカでの出来事を綴ったエッセーかと思いきや、タイトルを見て驚いた。逃げ出すってどういうことなのだろう。「はじめに」を読んでさらに驚いた。ヨシダナギがいろんなものから逃げてきた?フォトグラファーなのに写真が好きだったわけではなく、嫌なことから逃げた結果たどり着いたのが現在だという。一体どういうことなのか?
たくさんのクエスチョンマークに導かれながら読み進めた本書だったが、読み始めるとすぐにヨシダナギワールド全開。読んでいるうちに、体育会系の元気なエールではなく、友人が傍で見守ってくれているような幸福感、何か温かいものに包まれているような安心感に包まれていった。そして読み終わった後には、頑張らなくていい、比べなくていい、自分はこのままでいいんだと肩の力が抜けた気がした。
人生は自分が主人公の物語。大きな夢なんてなくてもいい。夢がないからこそ身軽にチャンスに飛びつくことができるかもしれないのだから。嫌なことは逃げてもいい。嫌でないことに目を向ければいいのだから。でもやるか、やらないかで悩んだらやってみよう。うまくいかなくても自分に向いていないと気付くことができるし、自分に向いていたら儲けものだ。こうやってやってきたことは、きっとしかるべきタイミングで何かしらのカタチになるはずだから。
もし今生きづらさを感じているなら、ヨシダナギの言葉は響くはずだ。