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時代劇と違って、善と悪が入り組むからこそ、現実世界は面白い?

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

先日時代劇を見る機会があった。その内容があまりにもあまりにも、おめでたくて、ついつい笑ってしまった。

主人公の男性が訳があって、お殿様のお屋敷に忍び込んだのだが、見つかって捕らえられてしまった。そこをたまたま通りかかったお姫様が「そなたは、悪い人には思えぬ」「そなたは何だか信頼できるような気がする」と言い、「〇〇家と、わらわを助けてたもれ」と見ず知らずの侵入者に、お家の秘密を打ち明け、助けを乞うのだ。しまいには「これが力になってくれましょうぞ」と家宝を手渡し、侵入者を逃がしたのだ。幸いなことに主人公はいい人だったので、お家の危機を救い、めでたしめでたし、という内容だった。

時代劇では善と悪は、はっきりわかる。悪人は絶対に金の着物を着ているし、主人公は腕の達者な正直者と決まっている。悪代官は、どこからどこを見ても悪人だし、主人公は、どの場面でもいい人だ。

けれど実際の世の中はもっと複雑だ。見るからに善人面した人が悪人だったり、一人の人間があるときは善人、あるときは悪人と多面的だったりする。この人なら信頼できると信じた相手に裏切られることもゼロではない。そう考えると「そなたは何だか信頼できるような気がする」と、見ず知らずの侵入者に、簡単に未来を託してしまえるお姫様が、少し羨ましい気もする。

善人と悪人が絡み合っている現実世界は複雑だ。誰が善で、誰が悪なのかわからない。だからこそ、この世の中はおもしろい、のかもしれない。

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