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毎月一日になると、私がワクワクするわけとは?

 
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のぶのぶ
世界30数か国を旅してきた旅行好き。華奢でおとなしそうな見た目とは裏腹にリュックサック一つでぷらりと出かける行動派。東京のど真ん中から愛媛に移住。トライアスロンに挑戦したり自然を満喫しています。

毎月一日になると、なんだか少しワクワクする。新しい月になって、なんとなく生まれ変わったような気分になれるし、映画が安く見られる日というのもある(例え映画館に行く予定が全くなかったとしても!)。でも一番の理由は、毎月一日が子どもの頃お小遣いをもらえた日だということなのかもしれない。大人になって、お小遣いをもらうことがなくなった今でも、なんだか当時のことを思い出してワクワクするのだ。

当時の私にとって、お小遣い日は一大イベントだった。我が家では一日になると自動的にお小遣いがもらえるわけではなく、自分からお小遣いがほしいと申請する必要があった。楽しみにしていたお小遣い日を忘れることは滅多にないのだけれど、たまに何か別のイベントで忘れそうになると、さあ大変!夜にドタバタと申請イベントが始まった。大人になった今でも、一日にお小遣いのことを思い出すのは、きっとこんな思い出のせいだろう。

お小遣いがほしいと申請すれば、すぐにもらえるわけではない。お小遣いをもらうためには、父の審査をクリアする必要があった。

まずは、お小遣い帳の最終残高と手持ちの現金の金額が一致する必要がある。子どもの頃の私は、同じ金額でも硬貨の枚数が多い方がお金持ちだと信じていたため(貯金箱を振ったときの音を考えてほしい)自分がいくら持っているのかを数えるだけでも一苦労。やっとのことで数え終わり、お小遣い帳の残高と一致しなかったときの絶望といったら!もしかしたら数え間違いかもしれない、と再度数えて一致すれば一安心。何度数えても合わなければ…書き漏れがあったのだ。

消しゴムはきちんと書いているし、今月は他に何も買っていないはず、どうして合わないんだろう?10円足りないということは…10円で買いそうなものは何だろう…あ、お菓子だ!慌ててお小遣い帳に記入して、セーフ。

それでもどうしても何に使ったのか思い出せないときがある。そんなときには、お小遣い帳に「使途不明金」と書くしかなかった。小学生の私にとって「使途不明金」なんていう言葉は、悪い大人が使いそうな言葉に思え、ドキドキしたのを覚えている。

ノートの残高と現金が一致すると、次はお小遣い帳のチェックだ。一の位、十の位、百の位が揃って書かれているか、計算に間違いがないかなどを確認される。何に使ったか思い出せず、仕方なく「使途不明金」と書いたのに、単なる引き算の間違いだということも何度かあった。そして問題がなければようやく念願のお小遣いがもらえるのだ。

こんな子どもの頃の経験からか、大人になった今でもお金の記録はつけないと気持ちが悪い。呼び方はお小遣い帳から家計簿になり、記入方法も鉛筆からパソコンに変わった。計算間違いも、桁が不ぞろいになることもないし、金額を1円単位で厳密に把握する必要もなくなった。小銭を貯金箱にジャラジャラ貯めたい欲求もなくなったし(キャッシュレス時代万歳!)、使う金額の桁数も圧倒的に増えた。そんな今でもやっぱり、毎月一日には愛おしい思い出がいっぱいなのだ。

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